すでに色々と調べたり聞いたりしてご存知かと思いますが、念のためご説明いたします。

変形性肘関節症とは、老化や摩耗、あるいは使い過ぎなどによって肘関節が変形してしまう病気です。

肘関節は比較的負担の少ない関節と言われていますが、肩関節と手関節（手首）を繋ぐ役割があるため、特に野球やテニスをする人、重いものを運んだりする人、手を酷使する職人さんなどに多いことで知られています。

また、肘の外傷が誘発原因になることもあり、肘を動かすと痛みが強くなり、安静にすると痛みは減少する、肘の曲げ伸ばしが制限され顔に手が届きにくくなったりなど、日常生活で様々な支障が起きてしまう場合もあります。

ロッキングといって、ある角度で肘が動かなく固まり動かそうとすると激痛が走る状態もあり、好きな運動ができない、仕事ができないとお悩みを抱える方も少なくありません。

当院では変形性肘関節症の症状は身体のバランスの乱れが原因の１つとしてあると考えております。

治療の第一段階としてまずは身体のバランスの修正を行います。

身体のバランスは４つのタイプに分かれます。
1. 右に傾いて、上半身・下半身共に右に捻じれている。
2. 右に傾いて、上半身は左に下半身は右に捻じれている。
この場合は右脚荷重になっています。

3. 左に傾いて、上半身・下半身共に左に捻じれている。
4. 左に傾いて、上半身は右に下半身は左に捻じれている。
この場合は左脚荷重になっています。

バランスを修正すると今まで機能していなかった筋肉が働いてくれるようになり、動きが悪くなっていた関節も動くようになります。

それと同時に神経の伝達や血流も正常化していきます。

状態によってはテーピングやサポーターなどでサポートして、より早く改善するようにしております。

また、２つ目の原因として内臓の肩代わり(内臓が疲れたり、障害を受けた時にひどい状態になる前に他の部分に痛みや違和感などの症状を出して黄色信号を出している状態)が起きている方は、
東洋医学的に関節や軟骨は肝・胆、骨は腎・膀胱、筋肉は脾・胃、腱は心・小腸が深く関係しており、そこへのアプローチを刺さない鍼や７色のテープで行っていきます。

症状によっては、痛みが出ている場所や痛みが出る動きによってどの内臓の肩代わりが起こっているのか判別できるのでそちらへの処置を行います。